遂に台風にも見放されたのか ?
台風銀座と呼ばれなくなって久しい沖縄、、、。
毎年のように沖縄本島や離島地域に猛威を振るい多くの建物や農作物、財産を奪ってきた台風が来ない。
何も台風ウェルカムと声を大にして訴えているわけではない。
時折、やってくる自然の猛威が我々にもたらすものが“被害”というものだけではないということを知って欲しいから。
大切なものを守る、家や農作物やあらゆるものを、きっとアナタもそうだろう!
でも何年も来ないと私自身という樹木の根っこは、いざという時に台風に耐えられるのかと心配になってくる。
私の言う「 いざと言う時 」それは大きなトラブルや景気の低迷に近いものだ。オリンピック特需や建築ラッシュによりまわりの企業や中小企業の多くが上昇気流の中で成長しているように思える、、、が、本当にそうなのか?
モチロン、優秀な会社であれば浮かれることなく今の状況をしっかりと観察し更により良い企業体質となるよう行動していくだろう。
なによりも私が心配することではない。
しかし最近知人の会社で何やらおかしな現象が起きていると言うことで相談を受けたのが、この記事を投稿するキッカケになったものだから。(内容は承諾済みです。)
一体、何が起きているのか?
その知人の会社は社員が30名ほどの規模でした、しかし景気が上向きになるに従い新たに人を雇い、機械を購入し、売り上げも右肩上がりと好調を維持していたのですが、、。
今年に入り古株の社員が退職してからと言うものの芋づる式に他の古株も辞めていき、とうとう通常業務が行えないレベルまで落ち込んでしまったのです。
一体、何が起こったのか。
知人の相談を受けた私は彼の会社の状況を教えてもらいながら、何が起きているのかを調べて見ました。
答えは直ぐに見つかりました。
それは私にも直ぐに判りました、そして何よりもその知人の口から出てきたのでした。
「 実は古株と新規採用の社員の中がうまくいっていないです。」
最初から判っていたようです。
所詮、社員同士(建設関連)の揉め事だからと会社として介入することなく、放置していたようです。
聞くと、景気が良くなり給料も以前より多く払っているから文句もないだろうとタカをくくっていたようなんですね。
「辞める訳などありえん!」とね。 (社長談)
でも、事実は違いました。
既に高い離職率なんて、言ってもいられない状況に陥っていた知人の会社では早急に何かしらの手を打たなければなりませんでした。
そこで、私と知人、新旧の社員を個別に呼んでのミーティングを行うことにしました、そしたら出るわ、出るわの大騒ぎ、誰それが悪いだの、会社が悪いだ、現場の所長がダメだとかの不満ばかりが噴出してきました。このまま聞いていてもラチがあかないので、どうしたら良いのかを聞いてみると単純でした。
「我々の要望もしっかり聞いて欲しい!」、、、ただそれだけでした。
たしかに給料面では同業他社に比べて高い水準で支払われていましたし、会社の福利厚生も充実はしておりました。
しかし、彼らの仕事の悩みに対応してくれる人が居なかったのです。幸い知人は過去にコーチングを私の元で学んだこともあり、個別で問題を聞いていくことにしました。
不満は確かに多かった、が、、しかし、、、もっと多かったのは業務改善のための意見等を聞き入れて貰えなかった事。特に中途採用で入社した彼らは長きに渡り様々な会社での経験も厚く、新しく入社した会社をより良くしようと考え、口にしたときそれは起きたのです。
摩擦が起きました、それもかなりの大きい摩擦が、会社側が気づいた頃には古株の社員が多数辞めてしまった後でした。この会社の特徴としてハッキリ言えるのは、バリバリ社長のワンマン会社だったことにも起因するでしょう。
「前からのやり方で問題無し」 「俺のやり方に口を挟むな」
少し前までは30人くらいの家族経営的な会社であったにも拘わらず、ここ数年の大きな変化に会社の仕組みが追いついていなかったのです。
会社の仕組み = 土台
社長がいなくても会社が勝手に回っていくような仕組みが出来上がっていなかったのです。脆弱とも言えるでしょう。景気が良い、利益のみを追求する、新しい機械の購入、無闇に人を増やした結果におきた現実に社内で右往左往する毎日に疲弊する経営陣、人手不足で苦しむ現場社員。
木を掘り起こしてみると、細かく枝分れした根があらゆる方向にビッシリと伸びているのがわかります。
つまり、深まると言う事は広がりも伴うということです。
私もこれまでに係わった会社を思いだしてみても同様な事例が多かったように思えます。
「大樹深根」とは、根が深くまで張っている木は、その分大きな木になるということです。残念ながらこの会社の場合は枝、葉、果実に目が行ってしまい肝心な土台(根)を見ることが出来なかったのでしょう。
会社も人間も同様に、正しい考え方「あり方」という根をしっかりと張りめぐされた後にやがて大きな幹となり枝葉が茂る良い木となっていきます。
そうして甘い果実が育つのです。
人間はどうしても枝、葉、果実に目がいきがちですが、それを支える根っこを大切にしたいものですね!
会社であれば理念、個人であれば志になります。
「土台があるものが生き残り、ないものが倒れて消える」
これは自然の法則です。
自然淘汰です。
あらゆる職種に当てはまります。
土台が大きければ大きいほど、強い風が吹いても、倒れることはありません。
だから生き残ります。
しかし、土台がなければ、いざというときに、すぐ倒れます。
貧弱な土台では、本当の根にはなっておらず、強さになっていません。
土台をなくして、本当の成長はできません。
日々のニュースで、企業が脱税をしたり、水増しをしたりする話をよく耳にします。
これは不公正な行動によって、偽りの成長を見せようとする行為です。
その成長は、嘘の成長です。
あるように見えても、実はありません。
土台がありません。
いずれ崩壊します。
不正な手法で経営を成り立たせようとするのは、土台がないため、トラブルに弱くなります。
不況にあったときに、倒産しやすくなります。
騙そうとすることに、時間・お金・労力を費やしている企業は、むしろ無駄が多い状態です。
また、あくどい手段によって、経営している場合は、本当の土台がないため、経営もなかなかうまくいきません。
悪循環になります。
土台がないとき、あっという間につぶれてしまいます。
無風のときは、企業の真価は分かりません。
真価が問われるのは、強い風(逆風)が吹いたときです。
台風が来たときに、土台がしっかりしている大木は倒れません。
経営手法の土台がしっかりしていれば、不況がやってきても、乗り切れるはずです。
無駄なところは削減し、必要なところにだけ力を注いでいる企業は、無駄を初めから省いているため、不況にも強いです。
しっかり根を張った大木は、台風が来ても倒れないように、土台がしっかりした経営をしていれば、不況が来ても倒産しません。
注目すべき着眼点は、土台がしっかりしているかどうかです。
もちろん人間にも当てはまります。
人の集合体である会社はモチロンですね。
あっ、因みに知人の会社ですがその後の話し合いにより辞めた古株の一部に戻って頂き新たに会社の中に相談を受け付ける担当者(モチロン知人)を設けることで何とか鎮火に向けて収束しつつあります。
ワンマン社長も今回の件では大分懲りた様子でしたが、まだまだ目は死んではないようです。((^_^))
いつも沢山のイイネをありがとう!
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私は皆さんの会社の理念を社員に伝える志事をお手伝いしております。興味のある方はメッセージをくださいね。
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